第16章 初めての舞台
『次は時瀬高等学校の皆さんです』
アナウンスが流れ入場した
(時瀬高校‥さとわちゃんとどんな演奏をするのか見せてもらおうじゃないの!)
『演奏曲‥無題』
時瀬の演奏が始まった
最初はさとわとの音から始まる
(あの人の音‥どこかで‥)
「ねぇかずさ‥あの人の音さ‥この動画の人じゃない?」
「ほんとだ‥でもどうして‥‥私てっきり‥大学生の人かと思ってた‥すごい綺麗な音だから‥まさか私達と同じ高校生だったなんて‥うそでしょ‥信じられない‥」
かずさは驚いた
「時瀬の音なんか一音一音丁寧なのがわかるね‥」
かずさは頷いた
「‥でも私はまだ認めない」
時瀬の演奏が終わった