第20章 番外編ー樫出海李の物語ー
海李「どうしたの?朋也。こんな時間に。どうしたの?」
西蓮寺「海李。頼みがある。」
海李「なぁに?」
西蓮寺「海李の婚約者が五十嵐財閥の令嬢だったよな。」
海李「うん。そうだけど。」
西蓮寺「それ、多分莉奈だ。莉奈を俺と結婚させてくれ。」
海李「何それ?ぼくの婚約者のりななんを取るってこと?」
西蓮寺「そういうことになる。」
海李「ぼくのお父さんが許すと思う?それに、りななんに振られてるでしょ?朋也。」
西蓮寺「それは俺との身分が違うっていう事だったはずだ。莉奈は五十嵐財閥の令嬢なんだから俺と対して変わらないはずだ。いや、西蓮寺以上かもしれない。」