第33章 第33話 信頼@
主不在になってから早一カ月。
薬研「山姥切の旦那。傷はどうだ?」
山姥切「ようやく塞がりかけている」
薬研「そうか。主の件、何か策があれば…」
山姥切「ああ」
歯痒い。
近くの本丸にいるのが分かっているのに…
まんば「あ、ここにいたのか」
山姥切「どうした?」
まんば「一つ思い付いたんだが…他本丸に譲渡してみないか?三日月を」
山姥切「譲渡?」
まんば「もともと、主が居なくなった本丸の救済措置のために作られた制度だが…」
山姥切「待て待て」
まんば「とにかく、俺が持ってたこのコードNo.の本丸に三日月を譲ってやって欲しい。天下五剣なら手に入れたいに違いない。そうしたら、きっと受け渡しの際に結界が解かれる」