第28章 第28話 泡沫(うたかた)@
ぐちゅ、ぐちゅ。
卑猥な水音が部屋中に響く。
途端、彼女の方から口付けられる。
背中に回された手が爪を立てる。
千歳「はぁ…ふっ…ぁんっ…」
絶頂が近いのだろう。
同じく限界が近づいた俺もそのまま、彼女の中に白濁を流し込んだ。
千歳「やぁ…もっ…いっぱい…///」
彼女は俺の胸の辺りに身体を預け、満足そうに微笑んだ。
その様子を見て、胸の辺りがチクリと痛んだ。
彼女に愛されている俺は幸せだ。
愛しくて、愛しくて、愛しくて、堪らないだろう。
彼女と幸せな日々を過ごしていたのだろう。
彼女と離れるまでは。
悪いが易々と譲る気はない。