第18章 第18話 解放
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奇襲は成功し、奇跡的に審神者達は元の本丸に帰った。
その後の顛末は暗躍していた山姥切長義は追撃中に逃亡。
他に審神者達を犯していた刀剣男子は刀解処分になるという。
その頃、私は…
千歳「うげ……げぇ…げほ…」
本日何度目かのえずきに苦悶していた。
こんのすけ「審神者様、やはり病院に行かれたほうが」
千歳「要らない。それより先に手入れだ」
彼に、少しでも早く目を覚まして欲しい。他の誰でもない。
千歳「国広、早く目を覚ませ」
国広の頭を自らの膝に乗せ、彼の髪をすく。
日に日に彼の身体が冷たくなっているような感覚に捕らわれる。
もう、目覚めてはくれないのだろうか?
彼の睫毛に口付ける。
千歳「私は、お前がいいんだ」
彼の体を壁に預けて抱きしめる。