第3章 快楽
「マッサージしてあげよっか」
なんて提案をしてみる。すると、彼はパッと顔を上げて明るい表情をして見せた。
「佳南ちゃんがマッサージしてくれるの?」
目をきらきらと輝かせて言う彼。かわいい。マッサージといっても一般的によく言われる、体をただほぐすものではない。わたしと彼との関係なら、えっちなマッサージになってしまうのだ。
彼はベットにうつ伏せに寝転ぶ。
「まずは背中からね」
つぅ、とローションをかけて、のばしていく。ローションの冷たさにびっくりしたような声が聞こえたけど一旦は置いておこう。