第61章 ※ いけないことしようか
片足を持ち上げられてまた角度が変わる。
これ…ダメ…。
御幸くんにしがみついて、だらしなく喘ぐ。
一也って名前を呼んだら、嬉しそうに微笑んでくれた。
「気持ちい?」
「んっ、きもちいい…もっと欲しくなっちゃう…」
ひっくり返されて今度は後ろから。
ガンガン疲れて、目の前がチカチカする。
痛いくらいに胸を鷲掴みされて、その痛みさえも気持ちいい。
でも、感じたことない快楽に、恐怖も一緒に押し寄せてくる。
「か、ずや…、やっ、こわい…
顔みたい…一也の顔、見せて…」
しょうがねぇなって笑われて、マットレスに寝かせてくれる。
「あっつ……」
ジャージも全部脱ぎ捨てて、肌と肌がくっつく。
御幸くんの体温がほんとに気持ちいい。
「どうしよう…」
「何が?」
「東京選抜でチーム離れちゃうのに、一也から離れなれなくなっちゃう…困らせちゃうかも…。」
「そうなって欲しくて…もっと俺を求めて欲しくて、こんなにひどく抱いてんだ。
他のやつなんて考えられないくらいもっと乱れろ。
離れられなくしてやる。
舞が望むなら、何度だって好きだって伝えるから。
俺がどれだけ舞が好きか、いい加減わかれよ。」
不安にさせてた?
ふらふらしてるって思われてた?
「好きだよ、一也。」
私だって何度でも伝える。
一也の不安が消えるなら、もういいって言われるまで何度だって。
「好き……好き。」
「俺の方が好きだね。」
子供の喧嘩みたいになっちゃって、クスクスとおでこをくっつけて笑い合った。
「最後までちゃんと付いてこいよ。」
早められた律動で、一瞬飛んでた。
1番奥に数回打ち付けられて、一也のを締め付けてしまう。
今日1番甘い声色で名前を呼ばれて、脈打つのを感じた。
たくさんナカに吐き出された一也の欲。
もう一度深い深いキスを交した。
「ごめんな…いつも終わってから後悔する。」
「不安にさせちゃった私が悪いから…一也の気持ち全部受け止めたい。」
一也に抱き寄せられて、余韻に浸った。
「ごめんね、ランニングの時間…結局奪っちゃった。」
「舞が妬かすから、こうなんの。最初から呼んでくれてたら、言ってこいって言えたのに。」
まぁ、俺としてはエッチな舞が見れて良かったけどと一也は笑った。