第11章 嘘 十劉十裏
「…おや、おかえり。」
「…起きてたんだ」
家に帰ると劉はいつものように笑っていた
「ん〜どうも今日は眠れなくてね〜」
「…そう」
「仕事は全部片付いたの?」
「リーダーだけ。さっき殺ってきた」
「そうかい、お疲れ様」
劉は私を後ろから抱き締め
手探りで私の身体をゆっくり触り始める
やめて
「…今は触んないで」
やめて
「おや、どうしてだい?」
「…さっき、ターゲットのリーダーと
….ヤッてきた。」
汚いから
「そうかい。
なら、消毒してあげようじゃないか」
撫でるように優しく劉は
を触れる
優しく
大切に
「あんたの、そういう所も…大嫌い」
「大嫌いでも構わないさ」
嘘
END