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黒執事 短編
第6章 媚薬 十シエル、セバス十裏
「さっさと吐いたらどうなんだ?」
私の目の前にはファントブハイヴ伯爵こと
シエル・ファントブハイヴが偉そうに椅子に腰掛け
私を見下ろす。
『…言うわけないでしょ?
腐っても私は彼奴らとは仲間だったの。
……彼らが死んでしまったとはいえ
掟は掟。絶対に喋らない。
こんなことしても時間の無駄よ。
さっさと私を殺しなさい。』
そう。今私は拷問されている。
女王の番犬、ファントブハイヴ伯爵に
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