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【鬼滅の刃】雪夜の花【短・中編集】

第4章 蛇柱さんはねちっこい【伊黒小芭内】



あれから数時間後…

日も高く登り…むしろほぼ西に傾きつつある太陽が障子窓を照らし、室内に光を入れていた。

俺はついさきほどまで、椿姫の中に欲を吐き出していた。
その間、椿姫は快感に飲まれ意識を失い、快感で意識を取り戻すことを繰り返した。
何度イったか、何度潮を吹いたかもう覚えていない。

椿姫の嬌声は掠れていた。
それでも何度も欲を受け止めていたが、意識を取り戻したらとてつもなく怒るだろう…

それにほぼ一晩…半日か…
ずっと抱き、膣内にこれでもかという程の欲を吐き出した。
身籠ったとしてもおかしくないだろう。
これにももちろん怒るだろう…

身籠っても、身籠らなくても俺は祝言をあげようと思っていた。
これが逆になっただけ…

などと椿姫の隣で考えていると、椿姫が身動ぎをする。

 『ん…』

ゆっくりとまぶたをあけると、ほんのりと目が赤くなっていた。

 「おはよう、椿姫」

 『…おはよう、ございます…小芭内さん』

少し掠れた声だったが、微笑み挨拶を返してくれた。
俺は椿姫の身体を抱き寄せ、

 「椿姫、祝言をあげようか」

そう言った。
椿姫は身体を硬直させ、ぷっと笑うと

 『え…それ、いま言うんですか…』

と言った。

 『まさかお布団の中で、なにも着ない状態で言われるなんて思いませんでした』

椿姫は可笑しそうにころころと笑う。

 「そうだな…だが、椿姫。昨日、今日のことを覚えているか?」

俺は椿姫の顔を見下ろすと、椿姫は頬を赤く染めると

 『お、覚えてますよ…っ!』

と顔を隠してしまった。

 「俺は椿姫を妻に娶りたい。順序が逆だが、俺は結婚を前提に付き合っているつもりだったが…椿姫は違うのか?」

椿姫はそろそろと顔を出すと、恥ずかしそうに

 『最初は継子の関係でしたけど…お付き合いを始めて、大切にしてくれてるのは伝わってました。わたしも…小芭内さんが夫なら、わたしは嬉しいです』

と、笑った。

 「あぁ、俺も幸せだ。椿姫と夫婦になれることが」

俺は椿姫を抱き寄せ、椿姫の唇に口づけをした。

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