第4章 蛇柱さんはねちっこい【伊黒小芭内】
たしかに椿姫が言うように、椿姫が気を失うまで求めていることがたまにある。
俺はどちらかというと性欲が強いらしい。
何度か椿姫に怒られることがあった。
俺はそれを思い出し、ふっと笑う。
「椿姫、俺が満足するまで抱いてもいいか?」
『え…っ…』
一瞬、椿姫の顔が引き攣った気がした。
❄︎
『あ゛っ…はぁ…あぁ…!』
あれから何度、小芭内さんが欲を吐き出したのか、わたし自身がイったのかさえも覚ていない。
『も…む、り…あぁっ…』
何度か体制を変えたことはなんとなく覚えている。
「無理、という割には善がっているな?椿姫。ここからは甘い蜜をこんなに垂らし、ぎゅうぎゅうと俺を締め付けているぞ?」
そう言いながら、わたしの腰を掴み後ろから攻め立てる。
その間に蕾を撫でる。
ぞわぞわと腰から電気が走るような快感が背中にのぼっていく。
『あぁっ……イっ…ちゃ…っ!』
腕から力が抜けて、枕に顔を埋めるような姿勢になる。
快感を逃そうとシーツを強く握るが、逃げることもなく身体を大きく振るわせ、腰が大きく反ってイってしまう。
『〜〜〜〜〜っ!!』
「…っ!!」
小芭内さん自身を強く締めすぎたのか、小芭内さんはほんの少しうめくと腰の動きを早める。
わたしは、はくはくと呼吸を繰り返し、身体を揺さぶられる。
肌がぶつかる音、ぐちゅぐちゅと結合部から泡立つ湿った音、呼吸音だけが部屋に響く。
「椿姫、出すぞ」
小芭内さんはそういうと、一際大きく腰を引くと蜜壺の奥めがけて腰を動かす。
奥に欲を吐き出すと同時に、わたしはまたイってしまう。
『ひっ…ああぁぁぁ…っ!!』
激しく身体を痙攣させたところで、わたしはそのまま意識を手放した。
❄︎