第10章 藤の花のかおり【冨岡義勇】
『でも冨岡さんに惹かれて思ったんです。わたしの全てを捧げることは叶わなくても、鬼舞辻無惨を倒すことができたら伝えようって』
初めて聞く椿姫の気持ちを聞いた俺は、愛おしさが込み上げてくると同時に強くその細い身体を抱きしめていた。
『え…冨岡、さん?』
椿姫は驚きつつも、細い腕を俺の身体に回しぎゅっとしがみつくように抱きしめた。
しばらくそうしていたが、ゆっくり身体を離し椿姫の顔をじっと見ながら
「…優しくする、抱いてもいいか?」
俺は二度目の確認を椿姫に取ると、椿姫はふふふっと笑ってからこくりと頷いた。
『はい、わたしの全てをあなたに、義勇さんに捧げましょう』
そう優しく微笑んだ。
俺は椿姫の身体を敷布団に戻すと、椿姫の両足の間に入り足を広げた。
そこは先ほどより蜜を垂らしているようで、尻をつたい敷布団にシミを作っていた。
椿姫の蜜壺からとろとろと溢れる蜜を指に絡め、そのまま蕾へと指を滑らせると椿姫の身体がびくりと反応した。
『あ、んっ…』
椿姫の口からは嬌声が上がり、腰が揺れる。
『あぁっ…は、ぁっ…』
蕾を撫でるたび、つつくたびに椿姫の細い身体をびくりと震わせながら、そのたびに嬌声があがる。
その快感に耐えるためか、シーツをぎゅっと握り薄く開いた瞳には涙が滲んでいた。
『は、ぁっ…なん、か…へんっ…』
はくはくと呼吸を繰り返す椿姫は、首を左右に振りながら身体をビクビクと震わせる。
ほどなくして椿姫は身体も足もガクガクと大きく痙攣させると、声にならない声を上げながら椿姫は絶頂を迎えた。
『…はぁっ…あ、ぁ…』
椿姫は焦点の定まらない目を彷徨わせてから、俺を見つけると力なく笑った。
「椿姫、次はこっちだ」
俺は椿姫を休ませることなく、蜜壺に指を這わせるとつぷりと指を入れた。
『ひっ、あっ…』
椿姫はびくりと身体を震わせる。
最初に入れた時より狭くはないが、まだまだ狭い。
「椿姫、力を抜くんだ」
そう言うが椿姫の身体は強張ったままだった。
❄︎