第8章 坂道山
「俺の目の前にも鬼がいるけど襲ってないだろ?鬼すべてが襲うわけじゃない‥俺や君らみたいにほんの一部だけ人を襲わない鬼もいるんだよ」
「その理由とかはわかったりしますか?」
「さぁ‥それは俺にもわからない。じゃあさっきの続きに戻すね」
里奈たちは頷いた
「俺は数十年に一度だけこの場所に戻ってくる」
「もしかしたら今日いなかった可能性も?」
鬼は頷いた
「数十年に一度といっても戻ってくる日はかわるからね。君たちは運がいいね。人間に戻す方法は確かにあるよ?やったこともある」
「実際に戻したこともあるんですよね?」
鬼は頷いた
「成功するのか失敗するのかは俺にもわからない」