第5章 人間に戻したい
「それは誰なんですか?」
「霞柱の時透無一郎さんです」
しのぶはまた笑った
「どこにいるんですか?」
「ここにいるのか?!」
「蝶屋敷にはいません‥‥場所はここです」
しのぶは地図をとりだした
「今私達がいる蝶屋敷があるのがここです」
しのぶは指を差した
「そして時透さんがいるのがこのあたりです」
「霧の森‥‥?」
しのぶは頷いた
「森といってもそんなに大きい森ではありませんから。それと森に入ると霧がすごいので気をつけて下さい。一応私からも手紙を時透さんに出しておきますので」
「ありがとうございますしのぶさん」
「時透さんはすぐ忘れちゃうところがあるので気をつけて下さいね」