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短編集 オムニバス

第3章 鬼滅の刃「柱と鈴」夢小説


私は鬼
人間の頃の記憶などとっくに忘れた

鬼舞辻無惨様に認められたくて、何年も掛けて人間を食い散らかし強くなってみせた

「鈴切お前は良くやっているな、褒美として上弦にしてやろう」

「上弦!嬉しゅうございます!」

「その得意な鈴の力で鬼殺隊の炎柱を殺してこい、戻ってきたら私の血を分けてやる」

「あぁ!有り難きお言葉!仰せのままに、無惨様!」

無惨様の血は私を強くしてくれる
無惨様の命令は絶対、必ず炎柱の首を持って参ります



夜は更けた

リン、リン

聞こえるか煉獄杏寿郎、この鈴の音が
私が直々に出向いてやったのだぞ


「鈴の音?鬼の臭いっ!近づいてきます!煉獄さん!」

「……竈門少年、待て。刀を抜くな」

「え?」

いたいた、黄髪の煉獄
隣にいるのは癸のガキじゃないか同時に片付けてやる

「んふふふ。はじめまして炎柱、気分は如何かな?足はすくんでいないか?」

「上弦の鬼!?」

「そのガキを庇いながら戦えるかな」

「何を言う、一人で十分」

「じゃあガキを先に始末しようか!」

私は癸のガキに飛び掛かった
ガキは刀を抜かずに隙だらけ、小わっぱが
瞬殺だ

その瞬間目の前に黄髪が立ちはだかった
部下を守っている場合じゃないぞ煉獄!


リン


「っ!」

「煉獄さあああん!」

煉獄が一瞬気を許したのを見逃さなかった
刀を避けて腹に拳を叩き込むと、奴は吹き飛んだ

「おいおい、柱が気を抜いてどうする」

「煉獄さん!」

「っく……そうか、やはりか」

「何をぶつぶつ言っている煉獄」

「竈門少年、手出し無用だ俺の後ろにいるんだ」

「俺も戦えます!」

「この鬼は俺が片づける」

「二人で戦った方が!」

「命令だ!下がっていろ」

「部下思いの柱だこと。安心しろガキ、後で思う存分相手してやる」

何を強がっている煉獄
それとも何か策でもあるのか?
まあどちらでも良い、私は無惨様の為にお前を殺すのみさ!
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