第5章 4話
入学式の次の日。
午前中はの手助けの必要のない座学の授業だったので事務作業をし、昼食後一足先に演習場へ向かっていた。
『さて、核は用意できたしあとはー』
一応建物の見回りやおかしなところなどないかを確認し、全員が集まるのを待つ。
オ「おや、君」
『オールマイトさん
初めまして』
一番に来たのはオールマイトで生徒たちはコスチュームに着替えてから来るらしい。
オ「これからよろしくね」
『はい
あ、これ今日の戦闘訓練の説明です』
オ「おお、ありがとう
ところで君、きみ戦闘が得意というのは本当かい?」
オールマイトの言葉にぴしっ、っと固まったはぎぎぎっとロボットの様にオールマイトに顔を向ける。
『ち、ちなみに誰から聞きました?』
オ「?相澤君、きみのお兄さんだよ!」
こんなに殺意を覚えたことがあっただろうかというぐらい、ふつふつと怒りが込み上げてきた。
『兄さんはウソをつくことが多いのであまり気にしないでください
でも念のため誰にも言わないでください!ね?』
オ「わ、わかった・・・」
何をそんなに嫌がることがあるのかオールマイトにはわからなかったが、が何度も念押しをするので誰にも言わないでおこうと誓った。
しばらくすると着替え終えた生徒が順番に出てきた。
焦「今日も手伝いか?」
『うん
焦凍君のコスチュームかっこいいね
氷になってる』
左半分を覆い隠すように氷で覆われたところを触ると本物の氷でできていた。
焦「戦闘において絶対に左はつかわねぇからな
その意味も込めてこれにした」
『・・・・・そう
凍傷にだけは気を付けてね』
焦「ああ」
『(いずれ左を使う時が来るはず
強いヒーローになりたいなら今の焦凍君の右だけの力では到底不可能
ただそれがエンデヴァーさんの力ではなく己の力だという事に気づかないといけない
私にはそれはできないけれど・・・)』
オ「始めようか有精卵共!!!」