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僕のヒーローアカデミア【轟焦凍】

第4章 3話


何をしているんだろうと思ったが、一度も話した事はないので話しかける勇気はなかった。

何しろ向こうは有名人。

着やすく話しかけていいのかもわからない。

がよそ見をしているうちに緑谷の第2投目になっていた。

大きく振りかぶり手を離すその瞬間の指先にだけ力を込めたボールは、705.3mという記録をたたき出した。

緑「先生・・・!

まだ・・・動けます」

相「こいつ・・・!」

まだ動けると告げた緑谷の姿勢に相澤は少し嬉しそうな表情をした。

だが、緑谷の指が腫れ上がっていることに気づき一応診ておこうと緑谷に近づく。

『これ大丈夫?』

緑「え!?あ!

だ、大丈夫です!」

手を取って直接診てみるがおそらく骨折している。

『(これが行動不能になる諸刃の剣)』

爆「どーいうことだこら

ワケを言えデクてめぇ!!」

に手をとられてあわあわしている緑谷のもとに怒鳴りながら近づいてくる生徒がいた。

なぜ向かってくるのかわからなかったが咄嗟に緑谷を自分の背に隠す。

止める為なら迎え撃っても良いのかと構えようとする前に、見知った捕縛武器が生徒を止めた。

爆「んだ、この布

固っ・・・!」

よかったと後ろを向けばびくびくしている緑谷の姿がある。

『大丈夫?』

緑「あ、はい!!

すいません、守ってもらっちゃって」

『それはいいんだけどね』

なにかしらこの二人には因縁があるみたいだな、と感じたがどうもいじめっ子といじめられっ子にしか見えない。

『(ま、若いうちは何ごとも経験ってね)』








相「んじゃ、パパッと結果発表」

全員がすべての種目を終え、相澤からの結果発表。

最下位が除籍処分と言われているからなのかみんなの顔が暗い。

相「ちなみに除籍はウソな

君らの最大限を引き出す合理的虚偽」

してやったりな笑顔で結果を映す兄はとても楽しそうだ。

相「、あと頼んだ」

『はいはい

ではみなさん教室にカリキュラム等の書類がありますので目を通しておいてください

あと、緑谷君は保健室へ』

もうやることは終わったとばかりにすたすたと帰る相澤の代わりに説明と、保健室利用書を緑谷に渡した。
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