第15章 14話
ブ「(わかっちゃいたが攻撃的・・・!
ストレス掛けて粗野な発言を引き出そうとしてる
イレイザーだって妹を拉致られてんのに・・・
イレイザーのメディア嫌いを知っての挑発!)」
相「行動については私の不徳の致すところです
ただ・・・爆豪くんの体育祭でのそれらは彼の理想の強さに起因しています
誰よりもトップヒーローを追い求めもがいている・・・
そして私の実妹につきましてもヒーローになりたくなかったわけではありませんし、プロヒーローにも劣らぬ戦闘力も精神力もあります
事件当時も自分にできる最善を己で考え行動したと信じております
こんな彼らを見て隙があると捉えたなら敵は浅はかであると私は考えております」
「根拠になっておりませんが?
感情の問題ではなく具体策があるのかと伺っております」
校「我々も手をこまねいているわけではありません
現在警察とともに調査を進めております
我が校の生徒と教員は必ず取り戻します」
テレビから流れてくるのは兄と校長が攻められる声。
悔しくないわけがない。
『なんにも知らないくせに・・・』
爆「おい」
ぐい、と後ろから繋いでる手を引っ張られ振り向くとでこぴんを一発入れられた。
『いた・・・・』
爆「キレんなよ」
『うん・・・ありがとう』
立った一言だがイラついていた心が収まった。
『(今はこの状況をどうするかが先決
冷静になれ)』
顔についていた手が落ちてからおとなしかった死柄木が不意にぎろっと爆豪を睨みつける。
繋いだ手からびくっとなったのがわかったので、死柄木の視線からなるべく見えない様にするために爆豪の真ん前に立った。
死「手を出すなよ
・・・おまえら
こいつらは・・・大切なコマだ
できれば少し耳を傾けて欲しかったな・・・
君とは分かり合えると思ってた・・・」
爆「ねぇわ」
死「仕方がない
ヒーローたちも調査を進めていると言っていた
悠長に説得してられない
この女もさっさと脳無の材料にする
先生、力を貸せ」
落ちた手を顔につけた死柄木は近くにあるなにも映っていないモニターに話しかける。
?「・・・・良い判断だよ、死柄木弔」