第12章 11話
これは職場体験が終わり、期末テストまでの間に起こった出来事。
いつも通りの日常。
いつも通りの授業。
その日もいつも通り終わるはずだった。
『(今日はこのぐらいにして帰るか)』
気がつけば定時から3時間ほど経った時刻。
まだちらほら残っている教師もいる。
『まだ帰らないの?』
相「ああ
期末テストのことでちょっとな」
『そう、じゃあ今日は先に帰るね』
相「気ぃつけて帰れよ
最近変な敵がうろついてるって話だ」
『はーい』
この時の兄の忠告をちゃんと聞いておけばと、後のは思うのだが、今はまだ知る由もない。