第10章 9話
職場体験三日目、の出張から二日目。
『(今日も特に変わった様子はなし・・・と)』
路地裏を中心に見る為にビルを飛び移りながら見ていたが、ヒーロー殺しらしき人物は見つかっていない。
『(何かほかに有益な情報があればいいんだけど・・・)』
路地裏を虱潰しに見てはいるが一人で行動しているため限界がある。
次はどこに行こうかと悩んでいると、少し離れたところで爆発音が聞こえた。
そちらに視線を向ければ以前戦った相手にそっくりな脳無がいた。
『(ほんといつもタイミング悪いよね
前みたいにオールマイト並のかい怪力とショック吸収、超再生なら勝てないかもしれない)』
しかし、行かないわけにはいかないと脳無がいる場所に向かって走り出す。
しばらく走っていると携帯が鳴ったため電話に出る。
『はい』
「江向通り4-2-10に向かってくれ
あいつも向かった」
『・・・わかりました』
「頼んだ」
短いやり取りだったが、は電話を切った後言われた住所へ急いで向かった。