第21章 ジョゼフ編 (新)
主人公視点
「僕のこと、好き?」
ジョゼフが急にそんな事を聞いてきた。
「多分好き」
好きだけど、言うのがなんだか恥ずかしくて、多分という言葉で自分を守ってしまった。
「…多分、かぁ」
どうすれば……とごにょごにょ一人で呟くジョゼフ。
全部口に出てるよ。
「ねぇ、ジョゼフ?」
「ん?なに?」
柔らかい表情で答えてくれるジョゼフ。
その表情があまりにも綺麗なものだから、私はつい見とれてしまった。
「…夏葉?」
「あっ、へっ?」
「僕の顔そんなに見つめてどうしたの~?」
嬉しそうに言うジョゼフ。
「いや、あまりにも綺麗だったから……」
「えー、そう?ありがとっ♪」