第1章 性奴隷
少し先の未来。
性犯罪の増加した日本では、
国家公認の性奴隷が国民から無作為に選ばれ―
国家公認の会場でオークションにかけられていた。
性奴隷が主人に逆らうことは重罪となり、
もし逆らえば、性奴隷は「調教使節」へ送られて薬漬けで性調教され、安価で快楽漬けの肉便器として売り出される。
―性奴隷は決して主人に逆らうことは出来ない。
*
ナナは、目隠しをされ、口に開口具とボール型の猿轡を嵌められ、手を後ろ手で縛られていた。
首には国家公認の性奴隷の証である赤い首輪。それ以外には何も身につけていない。性奴隷に衣服など必要ない。
首輪を引っ張られ、ゆっくりとステージの中央へ向けて歩かされる。
中央へ着くと、ナナはその場に座るように促された。
そのまま脚をM字開脚に開かされ、動けないように身体を固定される。
目隠しが取られた。
眼下にはたくさんの男。ステージのスポットライトに照らされたあられもない姿のナナを見る、たくさんの男達。
司会の声が響いた。
「今日の商品は希少価値が高い!齢18の美しい処女!調教しがいがあるでしょう?」
会場がざわついた。
「そして、」
司会が目で合図すると、傍に控えていた男がナナの秘部に電マをあてがった。
「ん…………ッ、ふぅ…………っん、」
ナナは思わず身をよじらせ、猿轡の隙間から声を漏らす。
「この魅力的な鳴き声と感度の高さ!ここまでの''処女''はなかなか出回りません!」
司会がそう言っている間にも、ナナは身をよじらせ、喘ぎ続けていた。
「んんっ、ふっ、んっ………………ッ!」
競りがはじまる。
誰に買われようと同じだ。
ナナは性奴隷。
主人に調教され、快楽に身をよじるだけの玩具なのだから。