第8章 Strawberry pafe (朱桜 司)
『ご馳走様でした!』
「This is delicious!アリスさん、お代は僕が払いますね」
財布からカードを出した司くんに私は慌てて鞄から財布を取り出した。
『ダメダメ!ここは割り勘だよ!ね』
「・・・割り勘。(以前光くん達と来たときもそうでした。友達だから割り勘と)」
『うん!また一緒に来ようね司くん』
「はい。(今度はアリスさんを誘って僕がご馳走させていただきますね)」
『・・・司くん』
「はい、・・・!!?」
司くんの頬についていた生クリームを指でふき取ると彼は顔を真っ赤にさせビクッと肩を揺らした。
「あ、有難うございますっ!アリスさん」
かぁぁ、と顔を赤く染め視線を外す彼を見て私は小さく微笑んだ。