【カードファイト!ヴァンガード!】 ~クレイの神子~
第11章 Let's Cooking !!
思い返してみると、櫂くんには色々お世話になりっぱなしだったのに気が付いた。
何かお礼をしないと…!
ハルカ「三和くん、ありがとう!」
三和「あ、ああ…どういたしまして…?」
ナイトの部屋前にて――。
私は出来たてのパイを持ってナイトの部屋に来たが、両手で持っているため、扉をノックする事が出来ない。
どうしようかと悩んでいると…。
ガチャ――。
ハルカ「わぁっ!?」
ナイト「……さっきから人の部屋の前で何してるんだ?」
ハルカ「あ、えっと……こっ、これ!!作ったんだけどっ!!」
パイをナイトの目の前に差し出す。
ナイト「これは、俺が好きなパイ…?」
ハルカ「う、うん。ナイトのために作ったんだけど…食べてくれる?」
ナイト「俺のために…?」
ハルカ「そうだよ」
ナイト「ま、まぁ、そういう事なら貰う…っ」
ハルカ「本当?!よかったぁ!ちょっと大きくなっちゃったけど!」
ナイト「そう、だな…」
久しぶりのせいか分量を間違えてしまい、かなり巨大化してしまった。
ハルカ「無理して全部食べなくてもいいからね?」
ナイト「いや!大丈夫だ!折角ハルカが作ってくれたんだから食べきってみせる!」
ハルカ「そんなに決意しなくても……あ、私用があるから、またね!」
タッタッタ――!
ナイトにパイを預けて急いでその場を去った。
ナイト「あ、おい!……一緒に食べようかと思ったのだが…」