第7章 7
「香蓮さん、体調かわりないですか?疲れましたか?」
「ちょっとね。話をするだけといっても、なかなか体力つかっちゃうね」
ふぅとため息まじりにそう話す。
「香蓮さん、明日もっと調子よかったら車いすで中庭いきましょうか。あそこ日当たりもいいし、お花もたくさんあるし、かかし先生と時間を過ごすにもたまには変わった環境で会ってみるのもいいかもしれないですよ」
「えまはいっつもいろいろ考えてくれるのね。明日調子よかったらそうしてみようかな」
「ぜひ!」
香蓮さんには、私が火影直轄で働いていること、余命のことも知っている、そのうえで二人のためにできることはやりたいと伝えてある。
別の世界からきたことは内緒で。
「えまって、実際いくつなの?若いのにすごくいろいろ考えてくれるし、おとなびてるっていうか…」
「香蓮さん、実は私もう35ですよ?」
「!?」
香蓮さんが、今までになく叫ぶ(笑)
「うそでしょ!?まだ25か30歳にもみたないとおもってた!ぎゃはは!わたしとかかしより年上だなんて!」
「めっちゃ笑うじゃないですかー!香蓮さん私もうアラフォーってやつになるんですからね。んな若くないですから汗。てかそんな笑う姿初めてみましたよー!」
「ごめんごめん!ギャップが!いやーそれだましてるよ世間を!」
「いや、だましてるもなにもこれが素ですから!笑」
ぎゃはは!とまた大笑いされ、そんなおもろいのかと自分でも鏡をみつめた。
まぁだ笑ってるよ香蓮さん…。
そっか、かかし先生わたしより4つも年下なんか。
どーせかかし先生もうちのこと子供やと思ってるんだろうな…