第2章 自覚
この気持ちを自覚したのは中学1年の春。
私たちの中学校は、2つの小学校から入学してくる。でも、その約8割が別の小学校からの入学だった。
だから今までは気づかなかったのに、あいつがすごくモテるって知った。そこで初めて自分が嫉妬してることに気づいて、この気持ちを自覚したんだ。
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高校1年春
私たちは高校生になった。何も考えずに受験した………ウソ。ちゃんとあいつの行く高校聞いてから決めた。
中学生の間は、この気持ちを誰にも言えず3年間過ごしたんだ。高校が一緒になりたいとかくらいは望んでもいいよね。「今度こそ伝えるんだ」って意気込んではいるんだけど、難しい。本当にこの気持ちが恋かも微妙なのに伝えるなんて無謀だよね。うん。わかってる。
でも、せめて同じ学校に行くくらいいいよね?同じクラスになりたいとか願ってもいいよね?