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貴方なんて、大っ嫌い【リヴァイ】

第5章 リヴァイ班初日






「ペートラ!」


あれから2週間。

医者にはまだ動いちゃダメって言われたけど
このままじゃ身体がなまると思って振り切った。

2週間ぶりの外はすごく気持ちがいい。


「…サリー!怪我は?」

「…このとーり!すっかり治ったよ!」


へへーん、とペトラに足を見せる。


「良かったぁ…また一緒に仕事できるね!」

「うん!今までの分、しっかり働く……」


「その必要はない」


後ろから声がする。

この声は、振り向かなくてもわかる。

この数日で嫌という程聞いた。


「……兵長」

「お前は俺と訓練だ、前も言っただろ」

「もうですか?」

「……二人で…?」


ペトラが不思議そうに傾げる。


「しばらく、こいつの仕事は
新兵に任せることにした」


指さすなチビ。


「新兵にですか?」

「ああ、調査兵団志望のヤツらだ。
今年は成績上位者が数多く希望しているらしい」

「へえ…変人が多いんですね」


成績上位で調査兵団に入るなんて、
命知らずのバカくらいでしょ。


「ああ…
…それを言うなら、お前もだろう」

「……」

「お前、100期の首席卒業だと聞いたぞ」


そうでしたっけ。

……そうでした。


「とにかく、グズグズしてる暇はない」


早く行くぞ、とどこかへ行く兵長。


「……ごめん、ペトラ。行ってくるね」

「……うん、頑張って、ね…」


ここから、ペトラとはしばらく会えないだろう。

ほぼ毎日一緒にいたから、寂しくなるなあ…





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