第4章 勿忘草*黒執事(セバスチャン)*切裏○
シ「セバスチャン、今日は甘いチョコケーキがいい。」
セ「御意。それでは、少々お待ちください。」
パタン
あぁ、確かベルギーから送られたミルクチョコがあったような・・・
あれを使いますか・・・
____数分後
セ「お待たせいたしました。」
セバスチャンはいつものようにシエルが注文した通りの物をテーブルに置く。
シ「お前はいつも注文通りの物を正確に持ってくるな。」
セ「はい、あくまで執事ですので。」
シ「ふっ、今日はやけに時間に余裕がある。」
セ「お暇ですか?平和なのは良いことです。」
シ「あぁ、ただ、少しつまらない。」
セ「それでは、何かなさいますか?」
シ「そうだな・・・体を動かすのは面倒だし・・・」
セ「チェスでも?」
シ「・・・・いや、いいことを思いついた。」
セ「おや?なんですか?」
シ「ゲームをしないか?」
セ「どのようなものを?」
シ「ふふふ、面白いと思うんだ。」
・・・ゲームのルールはいたって簡単
この屋敷内に坊ちゃんがある紙を隠す
↓
10分以内にその紙を見つければ私の勝ち
みつけることができなければ坊ちゃんの勝ち
シ「よし、隠し終わったぞ。」
セ「はい。」
シ「さて、お前に見つけられるかな。」
セ「すぐに見つけて差し上げましょう。」
シ「ほう、それは楽しみだ。・・・はじめ。」
セ「御意。」
そうして砂時計が逆さにされた。
まぁ、そのようなゲームにこの私が負けることなど・・・