第9章 大阪にて…
後半が始まった。
椿は士郎がアツヤを抑えきれなくなっているのを見た。いつもと違う士郎の様子に不安を感じていた。
イプシロンはアツヤを抑えることに必死になっている吹雪を簡単に抜かし、3人がかりでガイアブレイクを打ち込む。木暮を巻き込みながら木暮とボールは円堂を吹き飛ばしてゴールネットにぶつかる。
「走り続ければなんとかなる。さぁ!ここからだ!気持ちを切り替えて行くぞ!」
円堂がみんなを鼓舞する。
これが円堂の強さだ。ただひたすらに勝つために走る。負けることなんて考えない。サッカーを楽しむ。
その後もアツヤの暴走は止まらない。
一之瀬とリカから無理やりボールを取ったりもした。
「アツヤ!1人で暴走してんじゃねぇよ!ディフェンスは士郎に任せろよ!」
椿は吹雪の隣に並んで走り、叫ぶ。
しかし、吹雪はそれを無視してエターナルブリザードを打ち込み続ける。
そして、打つたびに威力の上がるエターナルブリザードはついにデザームのワームホールを打ち破った!
イプシロンはまたガイアブレイクを放つ。しかし、円堂はマジン・ザ・ハンドを進化させて止める。
勢いに乗る雷門イレブン。吹雪はまたエターナルブリザードを放つ。が、デザームの新たな必殺技、ドリルスマッシャーに阻まれる。
そしてデザームは引き分けのまま立ち去っていった。