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【ハイキュー!】もう1つの物語

第10章 集結



《咲弥》



旭…今何考えてるのかな……


私がいなかった1年の事は分からない。

大地、孝支、潔子がいろいろ教えてくれるけど
自分がその場にいなかったから話だけじゃ
分からないことだらけだ……


旭がバレーから離れちゃった理由も
言葉で聞けば“挫折”と一言で
片づいてしまう事かもしれない…

試合の内容もスコアノートをみれば
結果は分かっても内容は分からない。

夕が謹慎になった経緯も…
体育倉庫の折れたモップも…
たまに旭と孝支と大地が
みんなといる時は絶対見せない
責任や後悔に押し潰されそうに
歪んだ顔をする事も…


その時私がいたら何ができただろ…

そんな悩んでも仕方ない事が
頭を巡ってた…



でもどんな事があったとしても…

今みんながここにいる…
またみんながここに集結した。



きっとそれが全て。



―――――――――――――――――――



コートの中で佇んでいた東峰が口を開いた……




東峰「思うよ……」


西谷「っ!?」


咲弥「旭…?」


東峰「何回ぶつかったとしても…もう1回打ちたいと思うよ!」




西谷が東峰の言葉に目を見開き応えた



西谷「それならいいです……それが聞ければ十分です」


東峰「あ……」





咲弥「夕の…目の色が変わった……」



西谷(俺の仕事はただひたすら繋ぐこと…っ!)






「ロン毛の兄ちゃん!ラスト頼む!」






咲弥「打って!あさひぃーーーっ!」



東峰「っ!!」




“バシンッ!!”




影山「重っ!!」


東峰「くっ……」





誰もが…
誰もが思ってたと思う…

ブロックされたそのボールが
上がらないって……

でもそのコートに落ちるはずだったボールが
息を吹き返す瞬間がある…


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