第18章 難敵
咲弥「ついに…戦うんだなぁ…」
「やっぱりいた…」
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東峰「あれ?咲弥は?」
菅原「あれ?さっきまでいたのに…」
清水「咲弥なら……」
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澤村「あ、おい、いたぞー」
東峰「って、え……」
菅原「及川!?」
2人に気付かれないようになぜか隠れる3人……
咲弥「徹ちゃん…」
及川「咲弥は中学から変わらないね…試合前になると少しだけ1人になる…」
咲弥「……試合前に相手チームの人と会わない方がいいんじゃない?」
及川「そうだけど…少し話したかったから…」
咲弥「話って?」
及川「咲弥とはこうやって話せるようになって嬉しいよ?でもやっぱり自分達じゃない他の応援してるのは正直凹む…」
咲弥「え…」
及川「転校してとは言わないけど…俺達…戻れないかな…?」
咲弥の頬に自然に手を添える及川
澤村・菅原・東峰「「っ!?」」
出ていきそうになる東峰を必死に止める澤村と菅原
頬に添えられた手を静かに外しきっぱりと答える咲弥
咲弥「戻らないよ…」
澤村・菅原・東峰「「っ…………」」
及川「“戻れない”じゃなくて“戻らない”なんだ…」
咲弥「うん。戻らない…」
及川「どうして…?嫌いになった?」
咲弥「嫌いじゃないよ…でも…」
及川「でも…?」
咲弥「今も女の子に囲まれるでしょ?岩ちゃんにも迷惑かけてるでしょ?」
及川「…………(; ̄ー ̄A」
咲弥「私ね…今大切な人がいる…」
東峰「…………///」
澤村「何照れてんだよ…」
菅原「なんか腹立つな…」
東峰「え!?」