第3章 変化
5人でご飯を食べながら咲弥が転校生してからの話をした。
菅原「でも元気そうでよかったよ」
咲弥「ごめんね?心配かけちゃって…」
澤村「何かあったのか?」
咲弥「実はね…去年の夏休み明けにお父さんとお母さんが事故で死んじゃって…」
東峰「そ、んな…」
少し箸を持つ咲弥の手が震えてるのが
みんなから見えた…
清水がそっと咲弥の背中をさする…
清水「大丈夫?」
咲弥「潔子…ありがと…大丈夫」
澤村「それで…?」
咲弥「うん…1人になるとあの日病院や警察から連絡きた事とか、冷たくなったお父さんとお母さんが思い浮かんで過呼吸みたいになったりで…お姉ちゃんもやっぱり仕事もあるし…ずっと一緒にはいれないしでこっちにきた。お姉ちゃんもこっちに会社の支社があるからって来る予定になってる…」
菅原「発作はもう大丈夫なのかよ…」
咲弥「だいぶマシになったよ…?向こうの学校でもね、友達がいっぱい助けてくれたから…」
4人が咲弥の手に自分の手を重ねる。
清水「咲弥…もう大丈夫だよ」
咲弥「きよ、こ…」
堰を切ったように咲弥の大きな瞳から
ぽろぽろと涙が流れだす…
澤村「よく頑張ったな…」
咲弥「だ、いち…」
菅原「もう我慢しなくていいからな~(ニコ)」
咲弥「こう、し…」
東峰「これからはほんとにずっとオレ達が一緒だ(ニコ)」
咲弥「あさ、ひ…」
咲弥が落ち着くまで待って
みんなで話始める…