第4章 最強コンビ誕生
「お前ら全員、しゃがめ!」
おそ松たちが、遙人が、隊長と所長がしゃがむとカラ松がぐるぐると回り始め、背中の○○と共にマシンガンをうならせた。カラ松の手には一松のマシンガンが、○○の手には十四松のマシンガンが握られ、計4丁のマシンガンが火を吹いている。弾も兄弟たちが装填してくれるので、二人は気兼ねなく撃ちに撃った。次々と倒れるゾンビたち。
「すげぇ!」
「最強コンビだね!」
「かっこいいね!」
「クソ松のくせに、やるじゃん」
「悔しいけど、お似合いだよ!」
「よし!俺たちでこの二人を運ぶんだ!」
「「おう!」」
おそ松たちが○○を背負ったカラ松を担ぎ上げると、動けなくなった分出来る死界を援護しながら研究所目指して走り出した。遙人たちもゾンビを攻撃しながらそれに続く。
なんとかたどり着いた頃にはカラ松と○○は目を回していた。
「もうダメだ…!おぇえ…」
「私も……ぅう~…。気持ち悪い…」
「バーカ。調子に乗りすぎだ、お前ら」
「でもおかげで僕たち、無事に来れたよね」
「まーな」
「ありがとう、カラ松兄さん。○○ちゃん」
「ふふーん。もっと言ってくれてもいいんだぜ?」
「…うるせぇぞ、クソ松!」
「だがこの二人のおかげなのは間違いない。お前たちは兵士にも劣らん。いや、それ以上かも知れん」
隊長に妹を誉められて遙人もまんざらではなかった。
「カラ松になら、安心して○○を預けられる。妹を頼むよ」
「はっはー!俺と○○のラブなパワーの前には敵う者などいないのだ!」
「なるほど、こういうすぐ調子に乗るところなのね」
「そう、そうなんだよ!いやー、わかってくれて嬉しいよー!だからさ、今でも遅くはないよ?俺にしときなよー!」
「でもいいの。こんな私でも受け入れてくれるから」
そう言う○○におそ松たちは必死にアプローチする。
「いやいや!俺だって受け入れるし!」
「そうだよ。クソ松兄さんより僕を選んだ方がいいって」
「すっこんでろ、あざと松!俺がいいって!」
「僕がいいよね?一番元気だし!」
「ここは僕でしょ!就職する可能性が一番高い!」
○○はカラ松に抱きつく。
「カラ松がいいの」
共に戦った女にそう言われて悪い気はしない。