第26章 束縛(沖田裏夢)
快感に打ち震える遼の体の中に沖田の物が吐き出され、遼は荒い呼吸を繰り返す。
「はあっ、あっ――」
「大丈夫か?」
「大丈夫、じゃないです」
「仕方ねぇな。ほら、支えてやるからゆっくり体上げろ」
挿入されたまま体を起こされて、遼の肌が粟立った。それを感じると同時にゆっくりと抜き取られ、沖田の物を解放した蜜口からは混ざり合った二人の物がとろりと溢れる。
「あ、零れちゃう……」
「安心しやがれ。何度だって注いでやるよ」
「……良いんですか?」
「責任取ってやるって言っただろ」
さらりと答えた沖田に、遼は驚いて瞬きを繰り返した後、たまらず相好を崩した。
「冗談じゃなかったんですね」
「あんな面白くもねぇ冗談なんて言わねぇよ」
明らかにむっとした沖田に、遼はますます笑顔になる。
「総悟さん」
「なんでぃ?」
「愛しています。ずっと。あなたを」
「こんなとこで言うセリフじゃねぇな」
「そうですね」
顔を見合わせてくすりと笑うと、軽く口づけあって湯船につかった。
「温まったら出るか」
「ですね。あ、そうだ、明日はお土産買うの手伝ってくださいね」
「仕方ねぇな」
「よろしくお願いします」
強請るのも応じるのも、全ては「惚れた弱み」だ。
そんな事を考えながら、二人は静かに過ぎていくこの時間にゆったりと身を委ねた。
――おわり――