第14章 募る想い(土方裏夢)
何が起こったのかわからない遼が瞬きを繰り返していると、予告なくトッシーの物が蜜口に挿入された。
「ひっ─!」
「んっ、さっきのでぐちゃぐちゃだから、スルッと入ったでござる」
「な、やっ」
「この体勢だと、遼の顔が見えないけど……そうそう、寝バックとか敷き小股ってって体位なんだって。感じやすい人とそうでない人に別れるらしいんだ」
解説しながら、トッシーはぐりぐりと押し進めていく。
いつもと違う感覚に、遼は短く喘ぎながら布団を掻いた。
「あっ、うっ、んんっ」
「良かった。遼は感じやすいみたいだ」
「これっ、だめ、またイっちゃ……!」
遼が快感に身を任せようとした瞬間、トッシーはするりと自身を抜き取る。
「え……、何で?」
突然の事に遼が理解できずにいると、トッシーは遼の背中を指でなぞった。
「遼が可愛くおねだりしてくれたら、続きをしてあげる」
満面の笑みでそう告げたトッシーは、秘裂をゆっくりなぞって軽い刺激を与える。
「ほら、ここは欲しいって」
「んっ、や……」
「それとも、コッチに挿れてみようか。十四郎もココは触ったことが無かったから、僕が初めてだね」
無防備な後ろの穴をそっと撫でると、遼の体がビクリと跳ねた。
それに気を良くしたトッシーは、穴に直接触れないようにしながら遼の尻を揉む。
「お尻も柔らかくて気持ちい──って遼、大丈夫?」
「うっ、ふうっ……こんなの、やだぁ」
ポロポロと涙を流し始めた遼に、トッシーは動揺して動きを止めた。
「遼、あの……」
「ふっ、うっ……」
苦しそうに泣く遼の姿に、すっかり落ち込んでしまったトッシーは、小さく「ごめん」と呟いた。
「もう、遼が嫌な事はしないから。その……遼は優しいから、色々してみたくなって……本当に、ごめん」
「っ、ふ……怖いのは、嫌です」
絞り出すような声で訴えると、トッシーは何度も頷いて「わかった」と遼の手に自分の手を重ねる。
「怖いのも、嫌なのも絶対にしない。だから、その……もう少しだけ」
「……約束、ですよ」
「うん、約束する」