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魂の色【銀魂短編夢】

第13章 闇の深淵であなたと(高杉裏夢)


「次に会うときは、敵同士だね」

そう言って笑った遼を、高杉はゆっくりと寝台に押し倒した。
瞬きをして不思議がる遼に微笑んで、その額に口吻る。

「晋ちゃん?」
「敵地に乗り込んで、無事に陽のもとへ戻れると思っていたか?」

高杉の問いに、遼は唇を震わせた。
ほんの少しの不安と、期待。

「どうすれば」
「わかりやすく、俺に縋ってみせろ。そうすれば、考えてやらないでもねぇな」

悪戯を思いついた子どものように笑う高杉に、遼は目を伏せて高杉の首に腕を伸ばしてしがみついた。

「くっ、まだまだガキだな」
「じゃあ、晋ちゃんが教えて。どうすればいいのか」

甘く、蕩けるような声が高杉の耳を擽る。
その声に促されるように、二人の唇が重なり、痺れるような感覚が支配した。

「口を開けろ」
「んっ、ふ、ちゅっ」

舌が絡み合い、遼の口の端からはつうっと唾液が零れ落ちる。
息苦しさと快感で遼の目にうっすらと涙が浮かび、漏れる吐息がますます甘いものに変わっていく。
高杉はゆったりとした手つきで遼の帯を解き、緩んだ袷から手を差し込んだ。

「んっ……」
「遼、地獄に堕ちる覚悟はあるか?」

妖しく光る高杉の右目に、遼は半ば無意識に頷く。

「私たちが行くのは、閻魔が待つ場所だって言ったのは晋ちゃんだよ。そこに、あの人がいるんでしょう?」

薄く笑った遼に、高杉は満足げに「そうだな」と呟くと、袷を広げて遼の肌に残る傷痕に口吻た。
殺されかけ、傷だらけになったという遼の体には、まだ無数の傷痕が残っている。
心臓の上、腹、その一つひとつに唇を落としながら、高杉は遼の体を検分した。
どれ程痛く苦しかったのか、遼は何も言わないが、それが余計に高杉の胸中をざわめかせる。

「んっ、晋ちゃん……」
「この程度で感じたか?」
「……もっと、ちゃんと触って」

媚びるような声に引き摺られるように、高杉は遼に深く口吻てブラジャーのホックに手を掛けて外すと、それをずらしてやわやわと胸を揉む。
もどかしい刺激に遼が吐息を漏らすのを感じながら、先端をぎゅうっと抓みあげるとぴくりと体が震えた。

「やっ、あ」
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