第45章 繋がる記憶
「よ、縁壱さん。後に繋ぎます!!貴方に守られた命で…俺達が!!貴方は価値のない人なんかじゃない。何にも為せなかったなんて思わないで下さい。そんな事、絶対誰にも言わせない!!俺がこの耳飾りも日の呼吸も、後世に伝える。約束します!!」
そんな炭吉たちへ縁壱はニコッと優しく微笑んだ。
縁「ありがとう。」
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縁壱さん、俺の方こそ…俺達の祖先を助けてくれてありがとう。
貴方が居なければ、俺達は生まれていません。
貴方が信じて逃がした珠世さんの協力で、無惨を追い詰めることが出来ました。
貴方が見せてくれた日の呼吸で、俺は戦うことが出来ます。
12個の型は驚くほど正確に伝わっていました。
何百年も経つのに、
円舞
碧羅の天
烈日紅鏡
幻日紅
火車
灼骨炎陽
陽華突
飛輪陽炎
斜陽転身
輝輝恩光
日暈の龍・頭舞い
炎舞
貴方が見せてくれた型も12個でした。
炎柱さんが聞いた13個めの型についてずっと考えていた。
型の名前で気になっていた事がある。
“円舞”と“炎舞”
同じ音の技名。