第41章 復活
悲「皆、無事か?」
悲鳴嶼の掛け声に各々瓦礫の中から体を起こす。
時「なんとか…ですね。」
『ここは…地上ですね。あの城からは出られたみたいです。』
杏は体を起こしながら辺りを見渡す。
不「俺は大丈夫だが…玄弥がまだ意識がないままだァ。」
城がめちゃくちゃに動いていた中、熱にうなされ意識のない玄弥を抱えながら動いていた不死川。
そんな不死川から時透が玄弥の体を預かる。
時「じゃあ、俺が玄弥を安全なところまで連れて行きます。皆さんは先に行ってください。片腕しか使えない僕より皆さんが早く無惨のところに行った方がいいでしょ。」
不「頼んだ、時透。」
そのやりとりを聞いていた悲鳴嶼が皆を鼓舞するように力強い声をあげる。
悲「では、行くぞ。無惨は近い。」
不「あァ。」
『はい!!』
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