• テキストサイズ

【鬼滅の刃/煉獄】冬来たりなば春遠からじ

第18章  共に



その後は披露宴となった。

わっ、と新郎新婦の周りに群がる面々。

「煉獄よォ~っ!!こいつゥ、日本一幸せそうな顔しやがってぇ~!!」

普段の派手な化粧はせずに、袴姿の宇髄がまだ披露宴が始まったばかりだというのに、すでに一升瓶を片手に、ウリウリと杏寿郎の頬をつついている。

その周りには、須磨、まきを、雛鶴の姿もあり、皆嬉しそうに笑っていた。

「咲!!煉獄さん、おめでとうございます!!」

「ありがとう宇髄!!奥方達!!」

そこへ、伊黒と甘露寺がやって来る。

「杏寿郎、咲、本当におめでとう」

「師範、咲ちゃん、おめでとうっ!!咲ちゃん、とっても綺麗よ!!」

二人が揃って祝いの言葉を述べると、杏寿郎はニカッと笑い、

「うむ!ありがとう!次は二人の番かな?」

と言った。

「なっ、何を言っている杏寿郎!」

「きゃあああ!!師範、やめてくださいいいっ!!」

揃って顔を真っ赤にする二人の姿に、耀哉とあまねが密かに頷き合うのを咲は目撃した。

「煉獄、咲、おめでとう。こんなに嬉しいことはない」

「ありがとうございます、義勇さん」

「咲、白無垢とても似合っていますよ。煉獄さん、咲のことをどうぞよろしくお願いしますね」

「うむ!心配するな胡蝶!三国一幸せにしてみせる!」

ドン、と杏寿郎は胸を叩いた。

「咲、良かったね。煉獄さん、本当におめでとうございます」

「うむ!ありがとう、時透!」

「あぁ…なんというめでたい日だ…涙が止まらん……」

「悲鳴嶼殿!これで拭かれるとよかろう!」

「岩柱様!これをお使いください」

滂沱の涙を流す悲鳴嶼に、杏寿郎と咲がほぼ同時に布を差し出したので、一同は声をあげて笑った。

/ 525ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp