どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第9章 アクマを狩る少年
【No side】
汽車から降り立つ茶色いコートに白髪を隠すように緑のスカーフを巻いた少年。
少年はある場所を目指して馬車に乗る。
「ティムキャンピー!ティムキャンピー!あんまり飛び回るなよ。猫に食われちゃうぞ。」
少年は空から飛んできた、金色の球体に金色の翼と尻尾が生えた形状のものに話しかける。
「よかったら食べるかい?」
馬車からピエロが顔を出してパンを差し出す。
「ありがとうございます。」
「旅行かい?」
「いえ、ちょっと挨拶に行くんです。エクソシストの本部へ。」
ピエロを押し除けて聞いてきたウサギに少年が答える。