• テキストサイズ

[おそ松さん][カラ松][18禁]海王ポセイドン

第3章 ゼウスの疑惑


ポセイドンはゼウスを睨みつける。

「返答次第ではタダじゃ済まんぞ」

「落ち着けって。その子、人間であの船に乗ってたんでしょ?どういう経緯があったのか、聞いてみたいんだよね」

「案外その子がはんに」

「トール、お前……!!」

「知らないわよ」

起き上がった○○が声を上げる。

「私はただあの船に乗っただけよ。確かに飛び降りて死ぬつもりだったけど、他人まで巻き込むなんて考えはなかったわ。船が爆発した経緯なんて、知らない。気づいたら浸水してて、爆発したのよ」

「うん、その子は悪くないよ」

ハデスはケルベロスに命じて一人の男を連れて来させていた。

「そいつ、誰?」

「おら!お前のせいで彼女が犯人扱いされてんだ!」

ハデスに背中を蹴られた男は反動でゼウスたちの前に出た。

「で、誰?」

「わ、私はただ世界一大きな船を造りたかったんだ!私の設計は完璧だった!あの進水式の時にあんなに傾くなんて!あれが原因だ!あれがなければボイラーが移動することはなかった!」

「うっわ、最低…。いるよねー、こういうの。自分は悪くないっていうやつ」

ヴィーナスもゼウスも、呆れた顔で男を見た。男は船の設計者で、爆発に巻き込まれて死んだのだ。ケルベロスに連れて来られたということは、地獄に堕ちたのだろう。

「ゼウス。どうするんです?」

「は?そいつ冥界にいるんでしょ?俺が口出しする案件じゃないよね」

「ま、待ってくれ!俺は地獄は嫌だ!!あ、あの女を差し出す!だから、俺を天国へ…!ぐぁあ!!」

ポセイドンの三叉槍が男を貫いた。男は灰のようになり、風に吹かれて消えた。

「我が妻をさげすむ奴は、許さん」

「あーあ…。ケルベロスに食わそうと思ったのに…」

ゼウスとトールがバツの悪そうな顔をして○○の前に来た。

「疑ったりして、ごめんなさい」

「俺も、ごめんな。お詫びに力を与えるよ。どんなのがいい?」

「ポセを守れる力が欲しい」

「○○…」

「ポセの傷を治したり、一緒に戦える力が欲しいの。守られるだけなんて嫌。ポセに背中を任される間柄でいたい」

「くぅー!妬けちゃうなぁ!いいなあ、ポセイドン。僕もこういう人、探そう!」

「じゃあさ、そういう力を秘めた指輪をあげるから、ここで結婚式挙げちゃいなよ!」








/ 15ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp