第5章 夫婦の時間
「いや、お前のおかげで俺の海は平和になったからな。人間でいう夫婦の時間てのを、堪能させてもらうぜ」
「でも、見回りには行こうね」
「ああ。俺の自慢の海を○○にもっと見せたいからな」
「ポセはほんとに優しいのね」
「はっはー!そうだろう、そうだろう!俺は優しいだろう!頼りになるだろう!」
「…ちょっと自意識過剰だけどね」
「それを言うなよ」
そう言って○○の頭を撫でるポセイドン。気恥ずかしさと愛しさが混同していて、少し複雑な表情だ。だがそれも幸せといえる。○○の腰を撫でてやりながら、夫婦になれた幸せを噛み締める。
その後二人の間にはたくさんの子供ができ、たまに来るゼウスやハデスたちを困らせているという。
完