第3章 買い物にいこう
「……ヒドいですよ美月さん… 」
先程は大変な目にあった…本当に慣れない事なんてするもんじゃない。まだSランク任務のほうが幾分マシだ。
結局美月さんはオレを助ける訳もなく、試着室の前でニコニコしているだけだった。見立てられた服を嬉々として会計していた。
「カカシくん大丈夫…じゃなさそうだね…」
「大丈夫じゃないです…美月さんは、随分楽しそうでしたけどね…。」
ベトッとテーブルに突っ伏しながら返事をすると、「ご、ごめんね…カカシくんなんでも似合ってるから楽しくなっちゃって、つい」と言いながらコップに入った水を手渡してくれた。
「ありがとうございます…それにしてもここは人が多いですね…」
「ここはフードコート…食事をしたりするところだからね。丁度お昼時だし、ついでにお昼はここで済ましちゃおうかなって。」
広く開けた場所に、沢山の食事をするための椅子と机が遠くの方までギッシリ並んでいた。親子連れや老夫婦、友人同士のグループまで色々な年齢層が食事をするところらしい。
美月さんは、うどんの気分だというので自分もうどんにすることにした。店員に注文してお盆をもって並ぶ。美月さんは釜玉うどん、俺はざるうどんだ。
「カカシくん、天ぷらは食べる?」
「いや、天ぷらはちょっと…」
天ぷらは苦手だ。油っこいし油臭いのであまり得意ではない。美月さんは「そっかー」というと大きなかき揚げを平皿の上に置くと会計して席についた。倣って盆を持って、席につく。
「天ぷら苦手なんだね」
「油っこいのとか、油クサイのが気になって。…俺、結構ニオイには敏感なんです。」
美月さんが嬉しそうな顔をしているのでどうしたのか聞くと「カカシくんの事をまた1つ知れたから嬉しいんだよ」と言うので、なんですかそれ…と赤くなりそうな頬を隠すようにそっぽ向く。
―――――――――――――
食事を終え、最後の目的である食料品売り場へ足を運んだ。買い物カゴを詰んだ台車(カートと言うらしい)を俺が押して歩き、美月さんが選んだ食料品を次々に入れていく。
あっという間に買い物を終えると、美月さんは御手洗に向かった。荷物の乗ったカートを隅に寄せて壁にもたれて待っているとふと視線を感じる。
そこに居たのは複数の…