第1章 理想のペア、魔法使いたちとビーチバレー！？

　とあるビーチに来て、ナンパ対決が済んだ理想のペアは水着姿のまま、砂浜を歩いていました。



　「キテレツ、ナンパ対決のとき、鼻血吹いていたけど、大丈夫か？」
　サングラスをかけていた丸井が木手に尋ねます。



　「ふん、アクトメシとやらに比べたら、大したことはありません」
　そう返事した木手もサングラスをかけ、丸井の後ろを歩いていました。ビーチが混んでいたため、２人は１列で歩いていたようです。



　「夕方までは自由行動だから、海にでも入って遊ぼうか」



　「丸井くん、水泳勝負しませんか？」



　「いいぜ」

　丸井と木手はスタート地点を決めるため、テトラポットのある岩場まで行きました。



　そこまで行くと、水色の髪の少年と茶髪に赤いリボンを２つ付けた少女の会話が耳に入ってきます。そのため、ここで水泳勝負を始めると少年少女の会話の邪魔になるのではないかと思い、丸井と木手は別の場所へ移動しました。



　そうしているうちに、水泳勝負から気が変わった理想のペアはビーチボールを膨らませ、ビーチバレーの勝負をすることにします。



　まずは、ウォーミングアップにビーチボールを打ち合い、それからビーチバレーの勝負を始めようとしていました。そのときです。