第7章 再会
「……壊牙……?」
『え、えーとはい、そーで』
ぎゅっ
浦原は壊牙の言葉を遮り抱き締める
「……どれだけ探したと思ってるんスか?朝部屋に行ったら誰も、何も、跡形もなくなっていたアタシ達の気持ち、分かりますか?」
浦原は声を震わせそう言う
『……ごめ、んなさい。』
「何はともあれご無事で何よりです。」
そう言って握菱は浦原ごと壊牙を包み込む
『………ッ……』
大好きな人達の久しぶりの温もりに瞳を潤ませる
「本当に、心配したんスから……!」
『ご、ごめ、「壊牙……」?』
壊牙は名前を呼ばれ顔を上げる
浦原は握菱と顔を見合わせた
そして壊牙見て言った
「「おかえりなさい、壊牙/殿」」
壊牙は目を見張った後笑顔で返した
『……ッただいま!!』
溢れた涙が頬を伝った
───────
「へえ、ならしばらくはコチラに?」
『うん。だから、泊めてもらっても宜しい?』
「ええ、もちろんっス」
「しかし、あの"狼"が"紅狼家"に行ったとは……」
『私もびっくりしました!』
「………所で壊牙、一つ聞いても?」
『…?どうぞ?』
「……雰囲気変わりました?」