第6章 紫陽花
「あら?紫陽花じゃない!どうしたのよこんな所で」
歩いていると前方から松本乱菊が現れた
『乱菊!少しお散歩をしてるの!!乱菊はまたサボってるの?』
「………そうだ!紫陽花も一緒に行きましょうよ!!」
『図星か……どこに行くの?』
「京楽隊長のとこよ♪」
『……また、昼間っから酒盛り?冬獅郎怒るんじゃない?』
「良いの良いの!さ、行きましょ!!」
───────
「乱菊ちゃ〜んと、壊牙ちゃんじゃないか」
『!?春水さん、紫陽花です!!!』
「あぁ〜っとそうだったね、ごめんごめん」
「わざとじゃないんだから紫陽花も許してあげなさいよ、ね?」
『別に怒ってない。』
「まあまあ、じゃあ飲もうか」
『乱菊〜〜♡』
「やぁだほんっとアンタって可愛いわね〜♡」
「なんだい、2人とももう出来上がったのかい?」
「あ、京楽隊長と乱菊さんに……紫陽花?!」
通りすがった阿散井恋次が壊牙の姿に驚く
「恋次じゃな〜い!アンタも一杯ど〜お??」
「いや、俺は仕事中……」
『え〜恋次も飲もぉよぉ??』
「///え、いやその……///」
壊牙の上目遣いに赤面する阿散井
「やぁだ〜な〜に赤くなってんのよう!!」
そんな阿散井の背中をバシンッと叩く松本
「べ、べ別に赤くなってねぇ!!」
そんな阿散井を余所に京楽と話を弾ませる壊牙
しかし、突然壊牙の地獄蝶が現れる
『………仕事』
「……あらま」
『やぁだ!めぇんどーくさ〜い!!おっちゃんもういっぱーい!!』
そう言い酒を飲み続ける壊牙に周りの皆は苦笑する
『………うっ、吐きそ……てか、まだ地獄蝶居るの。ハア、面倒くさッ』
そう言いながら立ち上がる壊牙
『ふぅ。じゃ行きます。春水さん、乱菊、恋次ばいば〜い』
去って行く壊牙を見ながら阿散井は言った
「めっちゃ千鳥足じゃねぇか………」