第12章 尸魂界
「…来たか。さあ!今回の行動についての弁明を貰おうか!」
[一]と書かれた大きな扉が開く
「三番隊隊長──市丸ギン!!!」
中には13人の羽織を来たものたちが並んでいた
「何ですの?イキナリ呼び出されたか思うたらこない大袈裟な…
尸魂界を取り仕切る隊長さん方がボクなんかの為にそろいもそろってまァ…
…───でもないか。十三番隊長さんがいらっしゃいませんなァ。どないかされはったんですか?それに壊牙ちゃんいませんやん」
「彼は病欠だよ」
市丸の問いかけに応えたのは
[九]の羽織を羽織った東仙要
「またですか。そらお大事に」
『私はここ。』
後ろからひょこっと現れたのは小さな少女
「!小さくて見えへんかったわァ」
『………』
壊牙は市丸を睨み日番谷の隣へ行く
「おぉ怖っ。冗談ですやん。堪忍」
「フザケてんなよ。そんな話しにここに呼ばれたと思ってんのか?」
飄々とする市丸にけしかけたのは
[十一]の羽織を羽織った更木剣八
「てめえ、一人で勝手に旅禍と遊んできたそうじゃねえか。
しかも殺し損ねたってのはどういう訳だ?てめえ程の奴が旅禍の4・5人殺せねえ訳ねえだろう」
「あら?しんでへんかってんねや?アレ」
「何!?」
「いやァ、てっきり死んだ思うててんけどなァ。ボクの勘もニブったかな?」
「…クク…猿芝居はやめたまえヨ。我々隊長クラスが相手の魄動が消えたかどうか察知できないわけないだろ。それともそれができないほど君は油断してたとでも言うのかネ!?」
割言ったのは
[十二]の羽織を羽織った涅マユリ
「…始まったよ。バカオヤジ共のバカ喧嘩が…」
それを呆れたようにため息つき言ったのは
[十]の羽織を羽織った日番谷冬獅郎
「いややなあ。まるでボクがわざと逃がしたみたいな言い方やんか」
「そう言っているんだヨ」
「うるせえぞ涅!今は俺がコイツと喋ってんだ!すッこんでろ!俺に斬られてえなら話は別だがな!」
『立つの疲れた…』
「下らぬ」
「やれやれ…」
「…………」
『とーしろおんぶ』
「うるせぇ、しねえ」
口々に話し出す隊長達を一喝した
「ぺいっ!」