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紅い狼【BLEACH】

第12章 尸魂界


『…………』



壊牙は1人屋根の上に寝転んでいたた



(…また……)



瞑っていた目を開ける



『…多…』



(霊力が上がっていってる)





『もう、もういらないよ…』





(この力は…)





『私には重すぎる』





何を求めているの





(紫陽花………私はどうすればいい?)





「おい、そんなとこ居てっと風邪ひくぞ」



瞑っていた目を開け横目に見る



『…とーしろ…か。』

「…俺じゃ悪ぃのかよ」

『…別に。』



壊牙より数センチ低い男がいた



「ったく。何だよ…」

『ねぇとーしろ。私は今回瀞霊廷の為には動かない…かも。』

「ハァ!?何言ってんだよ!お前が動けば旅禍なんて…」

『私が動けば、ねぇ……冬獅郎はさ、……やっぱ何でもない』

「何でもねぇこと無ぇだろ」

『何でも無いってば……』

「いいから言えよ」

『だから!何でもな…」

「じゃあ何でそんな苦しそうな顔してんだよ!!?」

『……っ…!……なら、…………』

(彼なら…)

『何も聞かないでいてくれたのに!!』

「!!」

『無理に聞かないでいてくれたのに!!なんでいないの!!彼の人以外なんて嫌!もうあっち行ってよ!!』

「……っまた、また彼奴の事かよ!!お前の前にいんのは俺だろうが!!ソイツと比べんな!!」

『うるさいうるさいうるさい!!あっち行けチビ!!』

「あァ!?お前もチビだろうが!!」

『あーあーあー!!もう知らない!!とーしろのバカァ!』

「ちょ、まっ……クソッ!」





"私が動けば、ねぇ"





「………ハァ、何してんだ…オレは」





アイツはわざとチビって言いやがった。

あの状況で、だ。

何だ?

アイツは何を

何を隠してるんだ?





─────





『…………ッ』



助けてよ



誰か



もうあの人はいない



知ってるよ



私はどうすればいい



ねぇ





聞こえる





また





やめて





もう笑わないで





奪わないで


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