第12章 尸魂界
「…あ…ああ……あああああああ…」
「あァ こらあかん」
無事尸魂界へ辿り着いた一護
門番の兕丹坊との戦いに勝った一護に兕丹坊は門の扉を上げたが、目の前にいたのは
「さ…三番隊隊長… …市丸ギン…」
途端に兕丹坊の左腕が飛んだ
「…あかんなぁ…門番は門開けるためにいてんのとちゃうやろ」
「…う…がああああああああああ」
兕丹坊は痛みに絶叫する
「な…何だ!?今…今 あいつ何をした!?」
兕丹坊は耐えれず門を支えながらも屈みこむ
「おーー。片腕でも門を支えられんねや?サスガ尸魂界一の豪傑。けどやっぱり門番としたら失格や」
「……!!」
兕丹坊は口を開いた
「…オラは負げだんだ…負げだ門番が門を開げるのは…あだり前のこどだべ!!」
「───何を言うてんねや?わかってへんねんな、負けた門番は門なんか開けへんよ。門番が"負ける"ゆうのは…
"死ぬ"ゆう意味やぞ。」
兕丹坊に斬り掛る市丸の刃を一護は受け止める
「何てことしやがんだこの野郎!!!」
一護はビシッと刀を向け言う
「兕丹坊と俺たちの間でもう勝負はついてたんだよ!それを後から出てきてちょっかい出しやがってこのキツネ野郎!」
「……………」
「来いよ。そんなにやりたきゃ俺が相手してやる。武器も持ってねえ奴に平気で斬りかかるようなクソ野郎は…
俺が斬る。」
「はっ。おもろい子やな。ボクが怖ないんか?」
「ぜんぜ…」
「コラーー!!もう止せ一護!!ここはひとまず退くのじゃ!!」
(── 一護…?)
夜一が呼んだ名に反応する市丸
「…キミが黒崎一護か」
「!知ってんのか俺のこと?」
「ほんなら尚更…ここ通すわけにはいかんなあ」
「何する気だよそんな離れて?その脇差でも投げるのか?」
「脇差やない。これがボクの斬魄刀や。」
市丸は身を低く、構え呼んだ
「射殺せ 『神鎗』」