第20章 SN 11 奇病
S side
俺が唖然としてると彼は焦ったように一瞬で手を後ろに隠した。
N「きょ、きょうは用事あるから、」
なんて目を泳がせながら言う君が可哀想で仕方がなくて、俺はぎゅっと抱きしめた。
俺は指宝病について知っている、
ニノの噂もなんとなく聞いていた、
最近、オーラがないだの、
失敗ばかりするだの、
いろんなことを聞いた最終的には会社をやめたらしい。
ぎゅぅと抱きしめている間に彼は涙を流し始めた。
ちょっとだけ感情残ってた!
なんて、嬉しくなっている自分
ニノの手を引っ張って俺の家まで迎え入れた。